Le régiment H ─ル・レジマン・アッシュ─

台湾・高雄市から土方歳三と榎本武揚を想いつつ、幕末と江戸時代ににまつわる話題を書いています。

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ブリュネが拝領した短刀

函館在住のキトラさんのブログで知りましたが…
1月4日付の北海道新聞に、以下の記事(見出し)が掲載されたそうです。

『箱館戦争に参戦 仏人ブリュネ 慶喜寄贈か 子孫宅に短刀』

釜さん@榎本武揚が率いる旧幕軍と共に箱館戦争を戦った、フランス陸軍士官、ジュール・ブリュネの子孫宅に、徳川慶喜から拝領された短刀が代々伝わっているそうです。
記事によると、ブリュネ家にはジュール・ブリュネが日本から持ち帰った3本の日本刀が「タイクン(大君)の刀」として受け継がれてきたそうですが、どれが大君─慶喜から拝領した刀か、長年わからなかったそうです。
それが、去年の春にパリ郊外のブリュネ家を訪問した、日本の刀剣研究家が鑑定したところ、一番短い刀が有力とされたそうです。
詳しくはキトラさんのブログにアップされた記事の本文をご覧ください。

ムッシュ・ブリュネのプロフィール(「はこだて人物誌」から)をご覧いただきながら、この先を読んでいただるとわかりやすいかと思います。

昔から、フランス大好きでフランス中心にヨーロッパ史に興味を持っていましたが、ブリュネの存在を知ったのは歳さんファンになって戊辰戦争の経緯を知ってからです。
フランス史で興味があるのは、紀元前50年前後と16~19世紀初頭で、19世紀後半は興味の範囲外だったからですが…^^;
なので、幕末に興味を持ってから、徳川幕府とフランスとの意外に深い関係や、「最後の武士」と度々称される歳さんがフランス人と接点があったことを知って、フランス史にはわたしの知らないことがまだまだたくさんあると実感しました。(だから歴史ファンはやめられないんです)

ムッシュ・ブリュネの話に戻りまして、彼のプロフィールからフランスおたくとして気になる点をちょっとだけ調べて、書きとめてみます。

ブリュネはエリートです。
彼が卒業したエコール・ポリテクニーク(École polytechnique)は、フランスの理工系エリート育成のための高等教育機関で、フランスの官公界の指導者を多数輩出しています。
ここの卒業生で日本でもよく知られている人物は、カルロス・ゴーンが挙げられます。(わたしも今調べて知ったところです)

ブリュネの出身地、ベルフォール(Belfort)はフランス北東部アルザス地方、現在の地域区分ではフランシュ=コンテ地域圏テリトワール・ド・ベルフォール県(Territoire de Belfort)にあります。
アルザスはドイツ国境に近い地方で、普仏戦争でフランスが敗北した後(これでナポレオン3世が没落しました^^;)、隣りのロレーヌ地方と共にドイツ領になりました。
でも、この地方もわたしにとっては長らく興味の範囲外だったので、ベルフォールについて詳しいことは知りません(汗)
まずはベルフォールの観光局のサイトで調べてみることにします。

フランス軍事顧問団において、ブリュネの上司だったシャノワーヌ大尉は本によっては「シャノワン」とか「シャノワンヌ」と表記がバラバラです。
フランス語のつづりは"CHANOINE"なので、フランス語の発音の規則に照らしあわせてみると「シャノワーヌ」の表記が一番近いです。
フランス語の発音は難しいですが、単語の綴りと発音との関係は英語よりも規則的です。

あるゆさんに教えていただいた『絹と光』というフランスと日本の交流史の本に、シャノワーヌ大尉の簡単なプロフィールが載っています。

姓:シャノワーヌ
名:シャルル・シュルピス・ジュール
階級:司令部付大尉(レジオン・ドヌール勲章士官)
生地:ディジョン(コート・ドール県)
生年月日:1835年12月18日
身長:165センチ


この方、歳さんと同い年です。生年月日を和暦に換算すると天保6年10月29日です。
でも『絹と光』に載っている、当時のフランスの新聞に掲載されたフランス軍事顧問団全団員の銅版画(当時は写真を印刷する技術がなかったので写真を銅版画にして掲載したそうです)を見ると、歳さんと同い年とは思えないぐらい年かさに見えます(爆)
しかも、歳さんより身長も低いです。(ブリュネは写真を見る限りでは170センチ以上ありそうですが)
ちなみに、シャノワーヌの故郷、ディジョンには行ったことがあります。
パリでは見られない中世の古い町並みが残っている、落ち着いた雰囲気のいい街でした。
(旅行した時のレポはこちらです)

ブリュネが没した、フォントネー・ス・ボワ(Fontenay-sous Bois)はパリの東にあるヴァンセンヌの森の東側にある街です。
フランスにおけるブリュネゆかりの地では一番行きやすい場所です。(何しろパリの中心部から電車で15分ぐらいで行けるので)
今でも、ブリュネの子孫はこの街に住んでいるのでしょう。

でも、ブリュネ本人はフランスでは日本以上に知名度が低そうです。
以前、フランス語のサイトにおいて"Jules Brunet"で検索してみたところ、「ラスト・サムライ」の主人公のモデルとされるとしか簡単に紹介されているサイトしか見つかりませんでした。
箱館戦争に興味にある日本人の方が余程ブリュネについて知っていると思います。
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まやこ

Author:まやこ
2月27日生まれのうお座・AB型

舞台や展覧会を観るのが好きで、仏蘭西と西洋史をこよなく愛する歴女です。(や○い・BLは好きではないので、腐女子ではないようです(笑)

2006年の元旦に「新選組!!土方歳三最期の一日」を見たのがきっかけで新選組副長、土方歳三のファンになり、幕末の世界に足を踏み入れ、全身どっぷり漬かっています。
土方歳三だけでなく、榎本釜次郎武揚、小栗上野介忠順、中島三郎助も贔屓にしています。
彼らの足跡を追って、山の奥や海の彼方にも行きました。

ブログのタイトルは仏蘭西語です。意味と由来はこちらをご覧ください。

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結婚に伴い、長年住んでいた武州多摩郡某村(甲州道中沿い)から武州久良岐郡(横浜市南部)に引っ越したが、2014年6月に夫の仕事の都合で台湾南部の高雄市に住むことになりました。

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