Le régiment H ─ル・レジマン・アッシュ─

台湾・高雄市から土方歳三と榎本武揚を想いつつ、幕末と江戸時代ににまつわる話題を書いています。

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一人称の小説

久しぶりに読んだ本の話です。
わたしはもっぱら通勤電車の中で本を読んでいたので、江戸勤めを辞めて充電中の今は本を読む時間が減ってしまいました。
そんな状況ですが、一冊読了しました。
先月、神田神保町の古本屋で購入した「土方歳三」(大内美予子)です。
随分前に刊行された作品なので、ご存知の方も多いでしょうが、流山以降の歳さんを描いた小説です。

「歳三往きてまた」も流山以降(正確には鳥羽・伏見の戦い以降)の歳さんが主役ですが、この小説は歳さんファンの間で言われているほどウェットでないにしても、耽美な描写が多く、いかにも女性作家が書いた話だなと…思ってしまいました。
歳さんの描写が妙に色っぽかったり、藤堂平助びいきだったり、容保公が美男になっている点に、違和感を覚えてしまいました。

その点「土方歳三」は女性作家の作品であっても、描写が割とあっさりしていたので、違和感なく読めました。
この小説の特徴は、何と言っても歳さんの一人称で書かれていることでしょう。
歳さんが主役の小説は何冊か読みましたが、一人称の小説を読んだのは初めてです。

生前の彼が自分について書き記したものはわずかしか残っていませんし、維新以降も生きながらえたとしても、自分自身の歩んだ道について語ったり、書き残したりすることはなさそうです。
なので、史実を元にしたフィクションとはいえ、自らを語る歳さんはわたしにはとても美味しく(笑)、ツボにハマりました
彼が自分を語るならこうだろうという書き方─耽美な描写なく、あっさりめの語り口に好感が持てました。

この小説にも歳さんを追ってきた女性が登場します。
歳さんのかつての許婚、おこと(お琴)です。
「燃えよ剣」や「歳三からの伝言」にも歳さんを追ってきた女性が登場しますが、そういった女性の中で、おことが一番設定に無理がなく、また、歳さんを想う心情も肌理細やかに書かれていると思いました。

大内さんの「土方歳三」は今では評価はあまり高くないそうですが、個人的にはかなり気に入りました。
手元に置いて読み返したい一冊になりそうです。
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まやこ

Author:まやこ
2月27日生まれのうお座・AB型

舞台や展覧会を観るのが好きで、仏蘭西と西洋史をこよなく愛する歴女です。(や○い・BLは好きではないので、腐女子ではないようです(笑)

2006年の元旦に「新選組!!土方歳三最期の一日」を見たのがきっかけで新選組副長、土方歳三のファンになり、幕末の世界に足を踏み入れ、全身どっぷり漬かっています。
土方歳三だけでなく、榎本釜次郎武揚、小栗上野介忠順、中島三郎助も贔屓にしています。
彼らの足跡を追って、山の奥や海の彼方にも行きました。

ブログのタイトルは仏蘭西語です。意味と由来はこちらをご覧ください。

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結婚に伴い、長年住んでいた武州多摩郡某村(甲州道中沿い)から武州久良岐郡(横浜市南部)に引っ越したが、2014年6月に夫の仕事の都合で台湾南部の高雄市に住むことになりました。

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