Le régiment H ─ル・レジマン・アッシュ─

台湾・高雄市から土方歳三と榎本武揚を想いつつ、幕末と江戸時代ににまつわる話題を書いています。

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映画版「テルマエ・ロマエ」の感想~by Twitter

大変ご無沙汰しております。

一昨年の秋に結婚してから、Twitterでわたしのつぶやきをご覧になっている方はご存知でしょうが、趣味の変化があり、幕末から遠ざかっています。
でも、歴史ファンであることには変わりありません。

わたしは幕末ファンになる前は、古代ローマ世界に大きな関心がありました。
今日、古代ローマ世界と現代の日本をお風呂を通じて往き来する、ローマ人の風呂設計技師が主人公の映画「テルマエ・ロマエ」を見てきました。

Twitterに感想のツイートを連投しましたが、内容が超ネタバレしているので、歴史ネタが主体のこのブログに感想レポツイをまとめました。
興味のある方はぜひご覧ください。


テルマエ・ロマエは古代ローマ史好きから原作ファンになった私も満足のいく出来でした。
途中からオリジナル展開になったものの、それも原作のエピに基づいたものだったので、原作ファンから見てもおかしいとは思いませんでした。
ただ後半の「ローマ帝国の危機」はちょっと大げさです。

ローマ人にキャスティングされた役者は、無理やりローマ人を演じている風に全く見えなかったのが見事でした。
阿部寛は実直そうな雰囲気がルシウスそのものでした。エキストラのイタリア人よりも顔が濃かったです。
原作並みに全裸の場面が多かったので、阿部ちゃんのファンはたまらなかったでしょう(笑)

ハドリン(ハドリアヌス帝)役の市村正親さんは濃いキャラクターが良い方向に働き、圧倒的な存在感がありました。個人的には名演だと思います。
以前、市村さんが「日本人の役者が舞台でローマ皇帝を演じることはあっても、映画で演じる機会はめったにない」と仰っていたのが印象的でした。

私はハドリンについて詳しくありませんが、映画の最初で「暴君」と言われていたのには違和感がありました。
でもラストでは挽回されたのでホッとしました。
ハドリンの男の愛人のアンティノーも回想シーンで出てきましたが、ルシウスもハドリンの愛人になったのかという噂は映画ではありませんでした。

原作や映画のハドリンは最晩年です。古代ローマファンとして、原作でどんな風にハドリンの死や皇位継承が描かれるか気になります。
宍戸開が演じたアントニヌスは後の五賢帝の四番目、アントニヌス・ピウスだったんですね。
でも「アントニヌス」が「アントニウス」に聞こえた人が多いでしょう(苦笑)

五賢帝と言えば、ハドリンの晩年の頃はまだ少年だった、後のマルクス・アウレリウス帝が映画に登場しなかったのがちょっと残念でした。
ケイオニウスは原作よりぬめっとしていやらしい雰囲気がありました(笑)
確か彼の子供は一時期M・アウレリウスと共同統治帝だったはずです。

ところで、原作に登場する日本人女性「さつき」は古代ローマ史研究者なのに日本の旅館で芸者まがいのことをしてるという中途半端な設定がものすごく嫌です。
普段は元ローマ帝国領内(欧州)に住んで研究生活を送っていて、日本に一時帰国したという設定なら納得なんですが…。

その点、映画のオリキャラの「真実」の設定の方が受け入れられました。
古代ローマを全く知らず、ルシウスと知り合い、彼がどうやら古代ローマ人らしいと知ってから、一生懸命古代ローマ史やラテン語を勉強するところはなかなか好感が持てました。
(彼女が図書館で借りてきた本の中に、かつてのわたしの蔵書が…)

ただ、ラテン語は初歩向けの本を読んだだけでは会話ができないと思います。
現代ではラテン語が使われているのはバチカンだけで、しかも会話では使われないはずなのに…。(ブームになったグレゴリオ聖歌ぐらい?)
でも、ラテン語の文章はフランス語やイタリア語をかじっていると少しはわかります。

ルーシウスが平たい顔族の属州(ジャポニア?) にワープする時にドミンゴのオペラが使われてましたが、これには違和感ありです。現代のイタリア人はローマ人の直系子孫ではないので…。
古代ローマのパンノニアに真実だけでなく、温泉旅館の平たい顔族のおじさんたちもワープしたのには驚きました(笑)

パンノニアはドナウ川流域にあった属州です。
オーストリアの首都、ウィーンはパンノニアの都市が起源で(当時の名前はウィンドボナ)、現在もローマ時代の遺跡が中心部に残っています。(何とホーフブルクの前にも!)
ここでマルクス・アウレリウス帝は亡くなりました。

ルーシウスは首都ローマとパンノニアを2往復してますが、いくら当時ローマ街道が整備されていたからと言って、短時間で往復できるわけはないと思うのですが…。
多分ルーシウスは徒歩の旅だったでしょうし…と古代ローマファンとしてツッコミが入りました(苦笑)

テルマエ・ロマエの映画化の一報を聞いた時、日本で古代ローマ映画製作なんて、しかもローマ人を日本人が演じるなんて本気!?と思いましたが、古代ローマ世界への思いが深いスタッフが関わっていたようで、古代ローマファンも納得の行く出来に仕上がっていて本当にホッとしました。

何度もツイートしてますが、テルマエ・ロマエは映画も原作も古代ローマ世界を知らなくてもそれなりに楽しめますが、知っていた方が更に笑えます。
今、映画の便乗本が数種類刊行されているので、それを手がかりに古代ローマ世界に入ってくる人が増えたらいいなと思ってます。


Twitterのツイートなのに、こんなに長くなってしまいました。
ここまでお付き合いいただいた皆さん、ありがとうございました。
  • [No Tag]

*Comment

 

お久しぶりです。この映画はDVDを発売日に
借りて見ました(^o^)v歴史は詳しくないけど、笑えました♪エスエフ的なのが好きです。
  • 三浦あぼりじに 
  • URL 
  • 2012年12月02日 00時22分 
  • [編集]

お久しぶりです! 

こちらこそ大変ご無沙汰しています。
どうなさっているか気になっていました。

「テルマエ・ロマエ」をご覧になったのですね。
わたしは幕末にハマる前は古代ローマ史を追っていたので、この映画は突っ込みつつも大いに楽しみました。
でも、古代ローマの世界を知らなくても楽しめるのがこの作品の最大の魅力だと思います。
  • まやこ 
  • URL 
  • 2012年12月04日 21時08分 
  • [編集]

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まやこ

Author:まやこ
2月27日生まれのうお座・AB型

舞台や展覧会を観るのが好きで、仏蘭西と西洋史をこよなく愛する歴女です。(や○い・BLは好きではないので、腐女子ではないようです(笑)

2006年の元旦に「新選組!!土方歳三最期の一日」を見たのがきっかけで新選組副長、土方歳三のファンになり、幕末の世界に足を踏み入れ、全身どっぷり漬かっています。
土方歳三だけでなく、榎本釜次郎武揚、小栗上野介忠順、中島三郎助も贔屓にしています。
彼らの足跡を追って、山の奥や海の彼方にも行きました。

ブログのタイトルは仏蘭西語です。意味と由来はこちらをご覧ください。

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結婚に伴い、長年住んでいた武州多摩郡某村(甲州道中沿い)から武州久良岐郡(横浜市南部)に引っ越したが、2014年6月に夫の仕事の都合で台湾南部の高雄市に住むことになりました。

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