Le régiment H ─ル・レジマン・アッシュ─

台湾・高雄市から土方歳三と榎本武揚を想いつつ、幕末と江戸時代ににまつわる話題を書いています。

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西洋流砲術演武と「新選組 戊辰戦争のなかで」展

前回の更新から少し間が空いてしまいました。
三連休に高熱を出して臥せって以来、バイオリズムが下降して、テンションが落ちています(汗)
去年の今頃も調子が今ひとつで、函館旅行の間もテンションが低めでした。
2月はわたしの生まれた月なのに(誕生日は来週です)どうしてでしょう…

でも、テンションは落ちているとは言え、幕末熱が下がったわけでなく、『黒龍の柩』を再読了した後は『長崎海軍伝習所 十九世紀東西文化の接点』(中公新書)→『陽が開くとき 幕末オランダ留学生伝』→『横須賀製鉄所の人びと 花ひらくフランス文化』(読書中)とわたしにしてはハイペースで幕末海外系本を読んでいます。

先週の土曜日(2月16日)寒風の中、日野に行ってきました。
この日の目当ては日野中央公園で開催される「西洋流砲術演武」と、新選組のふるさと歴史館で開催中の特別展「新選組 戊辰戦争のなかで」です。
なお、特別展の感想はネタバレのうえ辛口なので、その旨をご了承いただいた上で、お読みください。

新選組のふるさと歴史館のサイトの西洋流砲術演武の案内頁に、銃士(←こう書くとどうしても「三銃士」を思い出してしまうわたし)が9人と書いてあったので、あまり迫力はないだろうな~とあなどっていたのですが(汗)、とんでもありませんでした。

今回行われた西洋流砲術の演武は、天保12年(1841年)に徳丸ヶ原(現在の東京都板橋区高島平)で、高島秋帆の指揮で行われた洋式武器の調練が元になっています。
今回演武を行った西洋流火術鉄砲隊保存会のサイトによると、演武は実際に行われた調練と少し形を変えているそうです。
実際の調練ではオランダの銃が使われたそうですが、演武では火縄銃が使われていました。
演武を見た時、何で古式ゆかしい火縄銃を使うんだろうと思ったんですが、後で保存会のサイトを見て、火縄銃を使う理由を知り納得しました。(銃刀法の関係だそうです)
銃士がかぶっているとんがった形の帽子は「トンキョ帽」と呼ばれています。
また、脇差は銃撃の邪魔にならないように、普通の脇差より短いそうです。
号令はすべて阿蘭陀語です。どんな号令かは西洋流火術鉄砲隊保存会のサイトに載っています。

西洋流砲術演武

銃撃は空砲ですが、銃声は非常に迫力がありました。
銃声で野鳥が一斉に飛び立ち、赤ちゃんが泣き出しました。

赤ちゃんと言えば、会場でままこっちさん親子にお目にかかりました。
もうすぐ1歳のままこっちさんの下のお子さんは、銃声にはあまり動じていないようだったので、きっと大物になりそうだなと思いました。
でも、最後の銃士9人による一斉射撃の銃声はすさまじく、地響きが起きたほどなので、さすがにままこっちさんの下のお子さんも泣き出しました。
大人ですら、あの銃声には驚いたので、赤ちゃんが泣き出すのも当然でしょう。
たった9人の一斉射撃ですら驚くほどの銃声だったのですから、徳丸ヶ原調練での97人による一斉射撃や、二股口での16時間にわたる銃撃戦ではどれほどの銃声が響きわたったのでしょうか…

西洋流砲術演武

それにしても、遮るものが何もない日野中央公園は本当に寒かったです。
同じ多摩郡でも東に位置するわが地元よりも、多摩川を越えた日野の方が寒いです。
去年の2月の函館並みにカメラを持つ手がかじかみました。
ままこっちさん、チビッコさん、ベビーちゃん、寒い中、本当にお疲れ様でした~!
Akiさんも会場にいらしていたそうですが、またもやニアミスで残念です…


それから、新選組のふるさと歴史館の特別展「新選組 戊辰戦争のなかで」を見に行きました

先月に江戸東京博物館で「北斎展」、今月の頭に東京都美術館で「ルーブル美術館展」と規模が大きく、かつ展示内容が充実した展覧会を立て続けに見た目には、今回の特別展の展示内容が貧弱に見えてしまいました(汗)

今回の特別展の目玉は、"新発見・初公開資料"とされる相馬主計の手記(回想録)と、近藤勇を介錯した横倉喜三次に関する史料でしたが、横倉喜三次の史料は一昨年の滝野川新選組まつりの際に見たことがあります。しかも、その時の方が史料が充実していた覚えがあります。

新選組のふるさと歴史館の新選組の特別展における、幕末史で新選組がどのような位置づけをされていたか検証しようする趣旨は買いたいのですが、今回の「戊辰戦争のなか」は戊辰戦争の表面だけをさらっと取り上げただけで(幕末初心者にはあれでも十分なのでしょうが)、しかも展示品が特別展の趣旨とはあまり関係がなかったり、趣旨に対しては貧弱すぎるように思えました。

そんな展示の中で、わたしの目を引いたのは歳さんの、現存する中で最後の手紙です。
日付は慶応4年8月22日付、会津藩の人に宛てて書かれています。
筆跡が、これまで見たことがある歳さんの手紙とはちょっと違っているような気がします。
手紙の内容より、これ以降も(箱館でも)歳さんは手紙を書いていただろうに、それらの手紙はどこに行ってしまったんだろうと気になりました。

以前、綾瀬レポで話題にした、慶応4年3月に新選組が屯所にした五兵衛新田(現・足立区綾瀬)の金子左内家を去るにあたり、近藤勇が置いて行ったサイン入りの写真と五両分の金子を入れた熨斗袋が展示されていました。
勇さんの写真はかなり退色していました。この写真や港区郷土資料館に所蔵されている写真と比べると、日野の佐藤家にある勇さんの写真がいかに大切に保存されてきたかよくわかりました。

また、駒場野での洋式調練の絵も目を引きました。
駒場野での洋式調練にはブリュネをはじめとする仏蘭西軍事顧問団や、大鳥さんが参加していたので、絵でもついついブリュネや大鳥さんらしき人物の姿を探してみました。

割と最近文庫化されたので気になっている『幕末インテリジェンス』の種本?、佐倉藩江戸留守居役・依田学海の日記も展示されていました。
この日記は今で言うならB6ぐらいの大きさの手帖に、細かい字でびっしりと書かれています。
今の極細サインペンならともかく、筆でこんなに小さく細かい字を書いたとは…日記の内容より筆跡の方に驚いてしまいました。
『幕末インテリジェンス』は割と評価が良いらしいので、機会を見て読んでみたいです。

新選組のふるさと歴史館のサイトによると、榎本釜さんの手紙も展示されるそうです。
(よくよく考えたら、釜さんの書は見たことがあっても、手紙は見たことないかも…)
わたしが見た時にはなかったので、多分後期に展示されるのでしょう。

展示そのものよりも面白いと思ったのは、新選組「誠」書展です。
「誠」だけ書いても…とこの書展の企画を知った時は思いましたが、実際に見てみると「誠」の一文字だからこそ書き手の個性が際立つと感じました。
大賞に選ばれた作品は正統派の書でしたが、日野市の小学生が応募した作品の中には、常識を覆すようなファンシータッチ(笑)な「誠」の書もありました。
ああいう作品を見ると、時代は変わったな…と小学生の頃に書道を習い、先生のお手本通りに楷書を書いていたので強く感じます。

正直、個人的には内容は今ひとつだった「新選組 戊辰戦争のなかで」ですが、3月末に大幅に展示替えがあるそうで、釜さんの手紙も含めて前期では展示されなかった史料も見てみたいので、また見に行くつもりです。
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*Comment

西洋流火術 

私の実家は板橋区なのですが、このような活動がおこなわれているとは知りませんでした。私も一度、演武を見てみたいです。
かつて、「高島平」の地名の由来を初めて知った時はちょっと心が躍りました。自分にとってなじみ深い地名の背後に、そんな歴史があったのかと。郷土の歴史にも目を向けたいですね。
  • 司馬聡 
  • URL 
  • 2008年02月24日 11時58分 
  • [編集]

 

>司馬さん
お久しぶりです。

西洋流砲術の演武は実に迫力がありました。
人数が少ないのでたいしたことがないだろうと思っていたので、予想を遥かに超える銃声の響きに驚きました。
西洋流火術鉄砲隊保存会は主に板橋区内で演武を行っているようなので、司馬さんがご覧になれるチャンスがあるといいですね。

以前にも別ブログに書きましたが、ずっと遠い国の遠い昔の歴史にしか関心がなかったので、幕末に興味を持ってから、若き日の近藤勇や土方歳三が何度となく通ったという理由で、地元の歴史に目を向けるようになりました。
わが地元では特に歴史的な出来事は起きていませんが、近藤勇が剣術の稽古の指南に何度も来ていたそうです。
郷土の歴史を知ろうとするのはいいことだと思います。
  • まやこ 
  • URL 
  • 2008年02月24日 18時20分 
  • [編集]

 

今回もニアミスでしたね~。
とにかく「寒い!」のひと言に尽きた演武でしたが、
間近で聞くと、お腹の底までズドンと感じる砲弾の音でしたね。
貴重なものを見させて頂きました。

展示品は…個人的にツボったものが、
ことごとく戊辰戦争&新選組以外のものでした(苦笑)。
後期はどのくらい入れ替えがあるんでしょうね。
  • Aki_1031 
  • URL 
  • 2008年02月24日 20時07分 
  • [編集]

 

>Akiさん
またもやニアミスで本当に残念でした…v-409
本文にも書いた通り、演武は見る前はあまり期待していませんでしたが、今では貴重なものを見ることができてよかったと思っています。

展示の方はイバハチ関連のものがありましたねv-344
Akiさんがご覧になったらきっと喜ぶだろうなと思って見ていたんですが、すでにご覧になっていたんですね。
(わたしは演武の後で展示を見たので)
わたしも後期の展示がどのくらい入れ替わるのか気になります。
  • まやこ 
  • URL 
  • 2008年02月24日 23時01分 
  • [編集]

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まやこ

Author:まやこ
2月27日生まれのうお座・AB型

舞台や展覧会を観るのが好きで、仏蘭西と西洋史をこよなく愛する歴女です。(や○い・BLは好きではないので、腐女子ではないようです(笑)

2006年の元旦に「新選組!!土方歳三最期の一日」を見たのがきっかけで新選組副長、土方歳三のファンになり、幕末の世界に足を踏み入れ、全身どっぷり漬かっています。
土方歳三だけでなく、榎本釜次郎武揚、小栗上野介忠順、中島三郎助も贔屓にしています。
彼らの足跡を追って、山の奥や海の彼方にも行きました。

ブログのタイトルは仏蘭西語です。意味と由来はこちらをご覧ください。

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結婚に伴い、長年住んでいた武州多摩郡某村(甲州道中沿い)から武州久良岐郡(横浜市南部)に引っ越したが、2014年6月に夫の仕事の都合で台湾南部の高雄市に住むことになりました。

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