Le régiment H ─ル・レジマン・アッシュ─

台湾・高雄市から土方歳三と榎本武揚を想いつつ、幕末と江戸時代ににまつわる話題を書いています。

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幕末が舞台の作品における女性の洋装

今日は日野に行く予定でしたが、昨晩38度台後半の高熱を出してしまったので、家でおとなしくしています。
そこで久しぶりに「英國戀物語エマ」のDVDを見返していたら、以前からこのブログに書こうと思っていたネタを思い出したので書いてみます。 
(ちなみに「英國戀物語エマ」は19世紀末イギリスが舞台の、メイドと上流階級の青年の恋物語です)

幕末が舞台の作品で、洋装の男性は歳さんや榎本釜さんをはじめ多数登場しますが、洋装の女性はほとんど見たことがありません。
わたしは「JIN─仁─」と「新選組!! 土方歳三最期の一日」でしか見たことがありません。
でも、元々欧羅巴の服飾に興味を持っているわたしには、二作品とも気になる点があります。

「JIN─仁─」では仏蘭西の貿易商に身請けされ、横浜に住んでいる野風(元吉原の花魁)が、洋装(ドレス)で仁を訪ねてくる話があります。(コミックスでは9巻に登場します)
野風が着ているドレスは、袖が細く、ドレスの前面は平らで、後ろ側はバッスル(お尻をふくらませるための布)で膨らませたデザインですが、これは1870~80年代に流行したドレスです。
野風のこの話は1864年のことなので、野風が横浜で当時の最新流行のドレスを手に入れていたとしても、上記のデザインのドレスではありえません。
「JIN─仁─」の作者は時代考証をきちんと行っているはずですが、1860年代に流行ったドレスのデザインは調べなかったのでしょうか。

1860年代の欧米で実際にどんなデザインが主流だったかと言いますと…
映画「風と共に去りぬ」の前半でメラニーが着ていたドレスと言えば、あのようなドレスかと思い出す方もいらっしゃるでしょう。
袖は割と太目で、スカートをクリノリン(鯨ひげや針金を輪状にして重ねた骨組みの下着)で膨らませています。
「ピアノ・レッスン」という映画にクリノリン姿の女性が登場しますが、腰から下に骨組みだけの傘をつけている感じです(汗)

海外にはファンションプレートのサイトが存在しますが、こちらのサイトでは1860~70年代前半の欧羅巴の女性の服装が色々と見られて、個人的には楽しいです。

「新選組!! 土方歳三最期の一日」では箱館の「武蔵野楼」の女性たちは皆ドレス姿で登場しますが、これまたバッスルスタイルです。
先程紹介した海外のファッションプレートサイトを見ると、1869年にはクリノリンでスカートを膨らませたスタイルがすたれ、スカートが細身になっています。
1869年の箱館に外国船が出入りしていたとはいえ、欧羅巴の最新流行のドレスが入ってきただろうかとちょっと疑問です。

今後、幕末を舞台にした作品で洋装の女性を登場させる時は、日本で幕末にあたる時期に欧米で流行した女性のドレスは、鹿鳴館で貴婦人が着ていたバッスルスタイルのドレスではなく、クリノリンでスカートを膨らませたドレスだという認識を持ってほしいです。

【ちょっと追記】
「新選組!! 土方歳三最期の一日」では榎本さんはパイプで煙草を吸われていたようですが、あの時代、欧米の中流~上流階級の男性は葉巻(シガー)を好んでいたそうなので、榎本さんが嗜むとしたら葉巻だと思います!(パイプは労働者階級が愛用していたそうです)

慶応3年3月、徳川慶喜が大坂城で四ヶ国公使(仏蘭西・英吉利・亜米利加・和蘭)と謁見した際に、仏蘭西料理による晩餐会が開かれました。
当時は晩餐会の後、別室に移って食事中は吸えない煙草を楽しんだそうですが(男性のみ)、大坂城での晩餐会でも、晩餐の後、別室に移って葉巻(とコーヒーとリキュール)を嗜んでいます。
わたしは全く煙草を吸いませんが、「風と共に去りぬ」の影響で葉巻を嗜む男性の姿には弱いです…
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*Comment

お久しぶりです。 

体調はいかがでしょうか?
私は先日、函館旅行から帰ってきました。
今年はすごく寒かったですが、いろんなところに行ってみて、
新たな知識を培う事が出来たので最高でした。
  • 土方副長 
  • URL 
  • 2008年02月15日 12時50分 
  • [編集]

土方副長さんへ 

何度も申し上げていますが、記事の内容に直接関係ない話題を書きたい時は、掲示板「足跡帖」にお願いします。
函館旅行の話題は「足跡帖」に書き込んでください。
掲示板のURLはこちらです→http://samic.jp/bbs.php?b=8903

この先、土方副長さんがこちらのお願いを聞き入れない場合、何らかの措置を取る可能性があります。
  • まやこ 
  • URL 
  • 2008年02月15日 21時39分 
  • [編集]

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Author:まやこ
2月27日生まれのうお座・AB型

舞台や展覧会を観るのが好きで、仏蘭西と西洋史をこよなく愛する歴女です。(や○い・BLは好きではないので、腐女子ではないようです(笑)

2006年の元旦に「新選組!!土方歳三最期の一日」を見たのがきっかけで新選組副長、土方歳三のファンになり、幕末の世界に足を踏み入れ、全身どっぷり漬かっています。
土方歳三だけでなく、榎本釜次郎武揚、小栗上野介忠順、中島三郎助も贔屓にしています。
彼らの足跡を追って、山の奥や海の彼方にも行きました。

ブログのタイトルは仏蘭西語です。意味と由来はこちらをご覧ください。

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結婚に伴い、長年住んでいた武州多摩郡某村(甲州道中沿い)から武州久良岐郡(横浜市南部)に引っ越したが、2014年6月に夫の仕事の都合で台湾南部の高雄市に住むことになりました。

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